英国ドラマの輸出
英国のドラマは、いつのまにか国の商品になりました。『ダウントン・アビー』が館の上と下を世界の茶の間へ運び、『ザ・クラウン』(2016年11月14日配信開始)は王室の内側を配信の看板にしています。
これは気分の話ではなく、金額が出ています。英国の独立制作者団体がまとめた輸出のレポートによれば、2024/25年度の英国テレビコンテンツの国際売上は20億2,000万ポンド。前年度の18億2,000万ポンドから伸びて、初めて20億ポンドを超えました。そのうち脚本ドラマが46%を占めています。いちばん大きな輸出先はアメリカで、前年から34%増えました。
面白いのは、旧作の売上が全体の44%を占めていることです。新作を出しつづける産業であると同時に、過去に作ったものが棚から売れつづける産業でもある。テレビが「残るもの」になった日(→フィルムで残す)から七十年経って、その残ったものが国の稼ぎになっています。