連載とクリフハンガー
19世紀の新聞と雑誌は、物語を分割して売ることを覚えました。20世紀に入ると、映画館で毎週続きが観られる連続活劇が育ちます。
「クリフハンガー」という言葉は、そこから来ています。辞書をたどると、いちばん古い文証は1931年の業界紙『Variety』で、当時は「映画の連続活劇」そのものを指す言葉でした。いまのように「結果が最後まで分からない状況」を指すようになるのは1950年代です。
ヒロインが崖からロープでぶら下がり、悪党が切れない小刀でそれを切っている——決まった型があったので、言葉のほうが型から生まれました。