欧州発の世界ヒット
『ペーパー・ハウス』の話は「スペインで大コケしたのにNetflixで世界的ヒットになった」という形でよく語られます。調べてみると、半分は当たっていて、半分はミスリードでした。
2017年5月2日の初回は、スペインの民放で400万人以上が観ています。民放の数字としては失敗ではありません。ただしそこから減りつづけ、その年の最終話は140万人でした。脚本家自身が後に「失敗だった」と言っています。つまり「誰も観なかった」のではなく「維持できなかった」話です。
もうひとつ抜けやすいのが、Netflixが2017年12月に権利を買ったあと、作品を作り替えていることです。元の長い各話を、約50分×22話に再編集しました。世界で当たったのは、同じものではなく編集し直された版でした。そしてパート3以降はNetflix自身が作っています。
2017年12月に配信が始まったドイツの『DARK』も、この港から出ました。Netflixの発表の言い方は正確に写しておきます——「ドイツで製作された最初のNetflixオリジナルシリーズ」。配信ではなく製作の話です。