アンソロジーSF
『トワイライト・ゾーン』は1959年から5年、156話つづきました。うち92話をロッド・サーリング自身が書いています。毎週まったく別の物語で「もしも」を試す——連続ドラマとは正反対の作りです。
この番組には、よく語られる説明があります。当時の検閲が厳しかったので、SFの皮をかぶせて社会批評を通したのだ、と。それは半分正しくて、半分は後からの説明です。
面白いのは順番です。放送開始の直前、サーリングはインタビューでこう言っています——「重要な仕事を捨てたのか、という意味なら、そのとおりです。社会問題をドラマとして掘り下げるつもりはありません」「これは純粋に娯楽です」。つまり当時の本人は「批評はしない」と公言していました。
八年後の1967年、同じ人がこう言い直します——「火星人になら、民主党員にも共和党員にも言えないことを言わせられると気づいたんです」。
どちらが本音かを決める必要はないと思います。検閲の下で働く書き手が、外に向かって言うことと、あとから振り返って言うことが違うのは自然なことです。この地図が面白いと思うのは、そこに八年の距離があること自体です。
ちなみにサーリングは、この番組の前にも同じことをやっていました。実在の少年リンチ事件を扱おうとして修正を重ねられた末、舞台を19世紀の南西部に移し、被害者をメキシコ人の少年に置き換えて放送しています。彼の言葉では、脚本は「30人もの人間に細かい櫛で梳かれた」。毎週ちがう世界を用意するという形式は、そういう場所から出てきました。